2008年3月31日月曜日

インド文化の受容

インド文化は、東南アジア一帯に大きな影響を与えました。
カンボジア(クメール)は、紀元前からインド文化の影響を受け港市国家として発展し、インドシナ半島南部に栄えました。
海のシルクロード上の貿易上の中継地点にあったことから、インド、中国、そしてローマ帝国とも交流があったようです。

インドは紀元前後からモンスーンを利用した貿易船によって現在のカンボジアの地を訪れ、土着の文化にインド的世界観を浸透させました。
そしてこの文化基盤がアンコール時代の繁栄の基礎をなしたのです。

●ラーマーヤナとマハーバーラタ

インドから伝わった文化のなかでも、カンボジア民衆に愛されたのは、インドの長編叙事詩"ラーマーヤナ" と"マハーバーラタ" です。
このふたつの冒険と闘争の物語は、タイにおいてもインドネシアでも民話などを取り入れながら、それぞれの地域版を生み出していきました。
カンボジアにおいても同様で、カンボジアの農村で独自の物語として展開することになります。
カンボジアの人たちは、この物語をもとに影絵劇 "スパエク"をつくり、民話なども取り混ぜていったのです。
カンボジア版の"ラーマーヤナ"物語として"リムケー"が知られています。

●ペッサンタラジャータカ

"リムケー" が "ラーマーヤナ" のカンボジア版であるように、カンボジアには他にも外来の文化を自国版に置き換えたものがあります。
それが "ペッサンタラジャータカ" です。
釈迦誕生以前の前世時代の物語である"ジャータカ"(本生譚)の一部をカンボジア版に置き換えたものです。

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