2008年4月3日木曜日

宗教生活と礼儀作法

カンボジアは、国民の95%が仏教徒だといわれている国です。
ポル・ポト政権時代には仏教が弾圧を受けました。
しかし現在は、その圧政からの再建中です。
そもそも農村部の人たちは概して信心深く、寺院が生活の一部として機能していました。
祭りや儀礼も寺とは切り離すことができないものでしたし、寺が社会教育の場になっており、そこで成年教育や道徳教育がなされていたのです。

カンボジアには、チュバ・クラムという礼儀作法集がありますが、これは仏教道徳や社会訓話などを収集したものです。
カンボジアには、ポン・プレア という日があります。
この世に善行を行う日とされ、朝、地域の人たちが僧侶の説教を聞くために集まるのです。
供え物をささげ、僧の前にひれ伏して功徳を積みます。

もともとアンコール遺跡群のなかで、ひときわ巨大な大寺院として12世紀に建立されたアンコール・ワットですが、そもそもこの寺院は建立当時、クメール人の信仰していたヒンズー教に基づいて建てられたものだったのです。
後に、15世紀中頃からシャム(タイ)のアユタヤ朝など、タイの勢力が及ぶなか、上座部仏教化して仏像が安置されるようになり、仏教寺院としての体裁を整えたのです。

その他、カンボジアには チュバ・プロ と チュバ・スレイといって、成年の男女になされる道徳教育があります。
チュバ・プロ は男子訓であり、チュバ・スレイ が女子訓です。
道徳教育が廃れつつあるといわれる日本が見習うべきこともあるはずです。

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