2008年4月6日日曜日

精霊崇拝アニミズム

カンボジア国民の95%が仏教徒だと言われていますが、上座部仏教とともに人びとの生活に、精神に、深く根付いているのが"ネアク・タ" という、一種の精霊崇拝(アニミズム)です。
これは土地神や先祖神の事で、小さな祠をつくって祀られていることが多いです。

●トロット

季節ごとに行われる行事や伝統芸能には、精霊崇拝の精神を組み込んだものが多くあります。
たとえば、カンボジアのお正月(4月中旬)に催される民俗行事に "トロット" というものがあります。
新年の神々を迎えて、今年の幸福を祈願し、踊りを行うのです。
精霊崇拝(アニミズム)に仏教的要素が加わって形成された農村の伝統行事のひとつです。

●アプサラダンス
アプサラは、神と人間との仲介者です。
インドでは "水の精" を意味しますが、カンボジアにおいては天女、天使に近い存在として位置づけられているようです。
踊りは神への賛美としてささげられます。
現在は、国の文化政策の一環として学校の科目としても採用されています。

かつてのアンコール王朝の都であり、アンコール遺跡群の観光拠点となっているシエムリアプ市内に、カンボジア工芸技術学校"アーティザン・ダンコール" があります。
カンボジアの工芸品の工房と並び、アプサラダンス教室を見学することができます。
アンコール王朝の隆盛と衰退、シャムから受けた侵略、その後近代の戦争と略奪、虐殺と、悲惨な歴史を経て、それでも活気を取り戻そうとしているベトナム国民の活気ある姿を見ると、何か私たち日本人が失ってしまったもの思い出させてくれるような気がします。

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